LUISAVIAROMA(ルイーザヴィアローマ)は、1930年の創業以来、世界中のファッションエリートが長年愛用し続けてきたリテイラーです。同ブランドは、ランウェイでお披露目された直後の商品をエクスクルーシブなセレクションとして提供したり、プレセレクションを販売したりすることでよく知られています。LUISAVIAROMAが取り扱うのは、Gucci(グッチ)、Balenciaga(バレンシアガ)、Alexander McQueen(アレキサンダー・マックイーン)、Valentino(ヴァレンティノ)、Givenchy(ジバンシィ)などをはじめとした一流デザイナーから、優秀な新進デザイナーまでと多岐にわたります。
LUISAVIAROMAは、ラグジュアリーファッションの中でもいい早くデジタルに重点的な投資をし、1999年にオンラインに進出しました。現在同ブランドのEコマースは、売上が全体の収益の内90%を占めるまでに成長しています。そのような中でも、LUISAVIAROMAは常に、顧客との繋がりをもったりエンゲージしたり、プレミアム感のある顧客体験ができるような、新しく革新的な方法を探求しています。
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62%
のエンゲージメント率
16%
の平均カート追加率
8
種類の通貨と言語
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目的
2020年1月、LUISAVIAROMAはファッションウィークを最大限に有効活用することを目指し、始動しました。同ブランドにとって、ファッションウィークは多くのコンバージョン獲得に繋がる、一大イベントなのです。
ストックホルムからミラノに現地入りしたBambuserのチームと打ち合わせをした際、LUISAVIAROMAは多くの同業他社もよく抱えている、とある課題について打ち明けました。それは、同ブランドが提供する高級品は高価格帯であるため、セールスファネル(顧客が商品購入に至るまでのプロセス)が長くなってしまう点、そして顧客のほとんどが海外に集中しているという点でした。
優れた顧客体験を実現し、セールスファネルを短縮させるためにLUISAVIAROMAが必要としていたのは、オンラインにおけるタッチポイント(顧客接点)を顧客のニーズや各国の通貨や言語に対応させ、洗練されプレミアム感のあるものにすることでした。
「当社のコミュニティからは、比類のないデジタル体験を期待されています。Bambuserのおかげで、お客様にユニークかつ新しい体験を簡単に届けられるようになりました。」
LUISAVIAROMA 最高マーケティング責任者(CMO)、Nicola Antonelli(ニコラ・アントネッリ)氏
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解決策
Bambuserがわずか数日でLUISAVIAROMAの商品リストを導入できたため、無事にライブ配信をミラノ・ファッションウィークに間に合わせることができました。ライブ配信は「One to Many」を活用した独占配信のローンチイベントとして開催され、荘厳なヴィットリオ・エマヌエーレ・ガレリアの会場から配信されました。イベントでは、デビッド・ベッカムのアイウェアコレクション「DB Eyewear」も初公開されました。
ミラノ・ファッションウィークの次は、パリ・ファッションウィークでのライブ・ポップアップ・アクティベーション・イベントでした。同イベントではK-Swissと、スニーカーのインフルエンサーのLil Jupiterが、新作で限定色の「CR-Terrati」コラボスニーカーを発表し、ライブ配信と交流会を開催しました。
また、その後のニューヨーク・ファッションウィークでは、Suarez Sistersがトライベッカ地区を散策しながらOne to Manyを活用したライブ配信を行いました。配信中、視聴者は現地の様子や、ニューヨークの象徴の一つでもあるスプリング・スタジオも観ることができました。
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「高級品を買い求めるお客様は、常に新しく、プレミアム感のある顧客体験を探し求めています。LUISAVIAROMAは先駆者として、オンラインのプラットフォームに非常に速い段階でライブコマースを導入しました。この取り組みは、ラグジャリー分野も自社独自のストーリーを発信し、顧客と繋がることができるという可能性を示しています。」
Bambuser 最高商務責任者(CCO)、Sophie Abrahamsson(ソフィー・アブラハムッソン)
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成果
LUISAVIAROMA は、自社の理念である「高級性」と「革新性」を維持するために、ファッションウィーク中にライブコマースを開始しました。ライブコマースの導入は「比類のないデジタル体験を創出する」という、同ブランドがこれまで語ってきたことと目的にもシームレスに組み込まれたため、大成功を遂げました。
3カ所で行われたファッションウィークのすべてのライブ配信において、平均62%という高いエンゲージメント率(いいねとコメントの数)を記録しました。特に、ミラノでデビッド・ベッカムが出演した最初のライブ配信は、83%という驚異的なエンゲージメント率を叩き出しました。また、全3回のライブ配信において、カート追加率は平均16%を達成し、商品の価格帯にしては目覚ましい成果を収めました。これは、高級感のある顧客体験をさらに昇華させることは、顧客の購買意欲を高め、セールスファネルの短縮にもつながることを証明しています。
Bambuserのソリューション「One to Many」は、使いやすさを最優先に開発されています。そのため、LUISAVIAROMAは位置情報の機能を活用し、8種類の言語と通貨に対応しながら、世界各国の顧客と簡単にコミュニケーションをとることができました。これにより、ライブ配信の視聴者は高級な商品を混乱なく、スムーズかつ楽しみながら購入することができたのです。
最初のライブ配信を終えてからも、LUISAVIAROMAはライブコマースを継続しています。現在は、ファッションウィークの様子を記録するに留まらず、商品のローンチや、インフルエンサーによりキュレートされた独特なコレクションの公開など、さまざまな独占イベントでも活用するようになりました。
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「LUISAVIAROMAの事例は、ライブコマースがいかに購買体験を充実させ、付加価値を提供できるかを示しています。ライブコマースは、プレミアムグッズや高級品を魅力的にアピールし、お客様の購入までの意思決定を短くすることにも貢献できるのです。」
Bambuser 最高商務責任者(CCO)、Sophie Abrahamsson(ソフィー・アブラハムッソン)
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